男の気配り【シャツ編】
こんにちは!
オーダーサロン COCOROZASHI SUITの篠田です。
本日は、クールビズシーズン真っ最中で、スーツやジャケットと一緒にシャツもオーダーされる方が多くなっていることから〝男の気配り〟シリーズ第3弾として【シャツ編】をまとめさせていただきます。
過去に書かせていただいた内容も良ければご確認ください。
スーツやジャケットのインナーとして着るシャツですが、昨今ではデザイン性に富んだシャツも多く出回っています。
今回はあくまでもクラシカルなシャツ、大人の男性としてオススメする内容となっておりますので是非シャツ選びの参考にしてください。
衿の形は?
シャツを選ぶ際に一番重要なのが衿の形であると言っても過言ではありません。
難しいのがどう着用するのかによって異なり、一概にこれが絶対に正しいとは言えないので着こなし方やシーンによって使い分けてください。
大きく分けてネクタイを締めるかどうかでご紹介します
◇ネクタイを締めるスーツならセミワイドorワイドスプレッド
ネクタイを締めた時のシャツとのバランス、ジャケットやベストを羽織った時の衿の収まりなどを考慮するとネクタイ時にはこの2種類が適しています。
◇ノーネクタイならカッタウェイorホリゾンタルorボタンダウン
クールビズシーズンやジャケパンスタイルなどでは衿の開きが広い方がバランスが良くなりますが、ネクタイを締めると開いた部分からネクタイが見えるので人によってはお気に召さない場合もあります。
一つ注意が必要なのが〝ボタンダウン〟はカジュアル向きであるということ。
フォーマル度の高いスリーピーススーツとの組み合わせは不適切となっております。
胸ポケットは必要なのか?
結論から言えば、クラシックなシャツスタイルに胸のポケットは不要です。
元々ドレスシャツは下着として用いられていたことで胸ポケットは付いていなかったのですが、軍服に用いられたり、ベスト無しのツーピースが出始めたことで胸ポケットが付き始めたという説があります。
実用性を求めて胸ポケットを付ける事にもちろん否定はしませんが、あくまでもクラシックなシャツには胸ポケットは付かないということになります。
ボタンの数と素材は?
クラシックなドレスシャツのボタンは7個です。
たまにデザイン性を意識した多数のボタンが付けられたシャツもございますが、デザイン性と遊び心という面では問題ありませんが、フォーマルやビジネスでは軽く見られがちになりますので不向きとされます。
また、素材においては貝を使用したいわゆる〝白蝶貝ボタン〟を採用します。
貝ボタンは上質なシャツの証とされており、天然の貝をくりぬいて作るため同じ物が存在しません。
プラスチックボタンとは違い綺麗な光沢感がありスベリが良く熱に強いのが特徴ですが、衝撃に弱く割れやすいというデメリットもあります。
ベースの色は?
クラシックスタイル向きのシャツの色は〝ブルー系〟と〝ホワイト系〟の2色です。
ビジネスシーンで主流なネイビー・グレースーツのため、ブルーとホワイトはもっともコーディネイトしやすいことも理由の一つです。
ネーム刺繍の位置は?
オーダーシャツを作る際に必ず確認することとしてネーム刺繍の有無があります。
数多くの色糸、刺繍する場所などある程度オリジナリティを持って対応することができますが、そもそもネーム刺繍は個人所有のものということを証明することが目的です。
一般的には左カフス・左上腕・ポケットなどに刺繍することをイメージされると思いますが、クラシカルなシャツは左胸下部分(ポケット下)にワンポイントでイニシャルのみとなり、オススメは紺か深いグリーンがエレガントな印象になります。
いかがでしたか?
シャツはちょっとした変化でクラシックとカジュアルが切り替わってしまうアイテムなので、何がクラシックのポイントなのかということを覚えておくだけでシャツ選びの知識になります。
また〝スーツ料金の1/5位で購入できるシャツを選ぶのがスーツとバランスが良い〟と言われていますので、そのことも是非覚えておいてください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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