これさえ覚えておけば大丈夫!(体型別編)
こんにちは。
仕立屋 志スーツの篠田です。
これさえ覚えておけば大丈夫!シリーズの第4弾は体型別編です。
これは、人それぞれ顔が違うよう体型も違い、その体型によってスーツの選び方も違ってきます。
今日は体型別でスーツの選び方などの情報をまとめてみますので、是非読んでみてください。
太め・ぽっちゃり型
太め・ぽっちゃり体型の方の特徴として言えるのは、まず大きめのサイズを着ている方が多いです。
体型をカバーしようとゆとり量の多い大きいサイズを選ばれる方の場合、肩幅や厚みがありそこで選ぶと全体的に大きくなってしまうなど理由は様々だと思いますが、まずこの大きめサイズを選ぶのは逆効果です!ゆとりを持たせることでより太って見えてしまうということを覚えておいてください。
ポイント①:色はダーク系 ※ダークネイビー・ダークグレー
ポイント②:柄は無地orストライプ ※チェックはより体が大きく見えてしまう
ポイント③:シャツの衿型はワイド系 ※顔のサイズを小さく見せる効果アリ
ポイント④:ダブルブレスト ※恰幅のよい人のダブルは似合う
ポイント⑤:ゆとり量を少し減らしピッタリのサイズを選ぶ ※ピチピチはNG
やせ型
やせ型の人の特徴として言えるのは、太めの方同様に大きめのサイズを着ている方が多いです。この場合大きいのは肩と胸のサイズです。やせ型の人の多くは撫で肩で胸の厚みがなく、サイズが大きい服を選ぶと全体の印象がブカブカに見えてしまいます。
ポイント①:色は明るめ
ポイント②:柄は無地orチェック ※ストライプは縦長の見えるので逆効果
ポイント③:シャツはワイド系、色も明るめ ※上半身にボリュームが無いので色を使って大きく見せる
ポイント④:タイト目などウエストのゆとり量を減らしすぎない ※細すぎて男らしさが損なわれる
ポイント⑤:スリーピース ※体の厚みを増すため
マッチョ型
バストサイズとウエストサイズの差が大きい、いわゆる逆三角形のスポーツマン体型。このタイプの方は既製服のような上下セットスーツはまずサイズが合いません。
ジャケットで選ぶとパンツはブカブカ、パンツで選ぶとジャケットはピチピチ、自然とジャケットが入るサイズになるのでパンツが異常に大きく見えます。
ポイント①:上下別売りのセットアップを選ぶ
ポイント②:ウエストシェイプの強いブリティッシュライン ※男らしい逆三角形を強調
ポイント③:肩回りに筋肉があるので肩パッドなしでスッキリとする
ポイント④:筋肉により背中が広くなるので、背中を広く取り後ろから包み込むような補正を入れる
いかがでしたでしょうか?
体型によって似合うスーツの色や柄、ゆとり量の入れ方などが異なることがお分かりいただけたでしょうか。
オーダーだからといって、体のラインに合わせすぎるのはあまり良くありません。
あくまでもお客様の素材(体型)の特徴を活かしつつ、補正が必要な部分に適正な補正を入れる、シルエットも細くするだけでなく細く見えるよう、厚みがあるように見えるよう、視覚的にコントロールすることが大切です。
こういったことはお客様自身が普段から感じている悩みや理想の姿を素直にお伝えしていただけると、イメージが共有できます。
生地から形のあるスーツを作るために必要なことは、このイメージの共有だと私は考えています。
恥ずかしがらずに意見を伝えた方が後々に嫌な思いをすることもありませんので、接客する販売員には遠慮なくお伝えしていただくことを強くオススメします。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。