スエードとヌバックの違い

先日お客様から柔らかい素材で靴を作りたいという要望がありました。

あまり堅苦しくならず、ジャケパンスタイルが好みの方なので、

スエードとヌバックをご紹介。

スエードとヌバックは、似たような革ですがもちろん違いはあります。

簡単に違いをご紹介させていただきます。

まず、スエードもヌバックもコラーゲンたんぱく質の繊維を起毛させた毛足のある革は共通しています。
元々ある動物の体毛ではなく、繊維を毛羽立てたものです。

 

スエード

スエードは、皮の裏面、すなわち肉面を使用した革のこと。

ヌバック

ヌバックは、皮の表皮に近いところを使用した革のこと。

つまり、ヌバックは表皮の銀面を剥いで作り、スエードは反対に肉面を使用するということ。

 

そのためヌバックは、表皮の緻密な繊維層に近いため毛足も細やかで毛穴が目立たない革になり、

スエードは肉面のラフな繊維を毛羽立てるため、長めの毛足を持つことが特徴となります。

出来上がったばかりの靴がご自身の足に馴染むまでには、ある程度の時間が必要になりますが、

スエード・ヌバックをご使用になれば革自体が柔らかいので楽に履くことができます。

 

少しカジュアルっぽくなってしまうので、シーンによっては適さない場合もありますが

履きやすさを追求するには良い革です。

写真や見た目では分かりにくいかもしれませんが、直接触れてみるとその違いは分かりますので、

靴屋さんで触り比べてみてください(*^▽^*)

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