お葬式マナー豆知識:略礼服編
こんにちは!
トリプレッタの篠田です。
当店でスーツやジャケパンをオーダーいただき、仕上がりやサイズ感にご満足いただきその後も追加オーダーいただくことは多々あります。
その中でも慌てて連絡が来るのが葬儀や通夜で着用する〝略礼服〟です。
略礼服はほとんどの方がお持ちだとは思いますが、本日はそのシーンで恥をかかないマナーについてご紹介させていただきます。
服装は礼服
礼服とはいわゆる略礼服を指すのですが、通常のブラックスーツよりも黒の濃度が高いのが特徴です。
年配の方などはダブル仕立てのジャケットが多いですがシングルでも問題はありません。
パンツの裾はについては、タキシードと同じフォーマル用なのでシングル(折り返しのないもの)にします。
たまにシャドウストライプなどの薄いストライプが入ったブラックスーツを着ている方もおられますが、葬儀の場合これはNGとなります。
また、もしスリーピースでベストをお持ちであっても、こちらも着ていくことはオススメしません。
ベストを着ると一般的にお洒落に見えてしまいます、こういったシーンではお洒落をしていく場所ではないというのが理由になります。
シャツ
シャツは原則ホワイトの無地を着用します。
衿先をボタンで留めるボタンダウンシャツは、カジュアルに分類されるので適しません。
サラッとしたブロードで、ストライプや折柄が入ったものや光沢感のあるものはできるだけ避けることをオススメします。
衿の形はドレスシャツのようなワイドやカッタウェイのようなファッショナブルなデザインは避け、ベーシックなレギュラーカラーが最適です。
ネクタイ
基本的にはブラック無地で、比較的光沢が弱いタイプを選んだ方が良しとされています。
通常のネクタイは結び目にディンプル(くぼみ)を作るのが鉄則ですが、弔事ではディンプルを入れることはしません。 ← これ結構いますので注意です!!
ディンプルはお洒落さや見栄えを良くするための結びになり、こういったシーンではお洒落をする必要性はないという理由です。
シューズ・ベルト
シューズ・ベルトも最もフォーマル度の高いブラックのストレートチップ・プレーントゥ、シンプルなブラックベルトを合わせることが基本となります。
ベルトや金具の付いたモンクストラップや、ローファーなどのデザイン性や光沢感のあるシューズは原則NGとなります。
ソックスもスーツとシューズに合わせたブラック無地が最適です。
いかがでしたか?
葬儀の場合〝とにかく地味に徹する〟という意識を持っていただければ問題ありません。
特に多いのが〝ネクタイのディンプル〟で、普段の癖だとは思うのですがビシッとくぼみが入っている方は結構見かけることが多くあります。
自分では全く気付いていないところで恥をかいているなんてことにならないよう、ある程度の知識・マナーだけは覚えておく必要があります。
当店では略礼服のオーダーも承っております。
通夜・葬儀しか着ないという場合、無理に高額なインポート生地で作らなくとも、国産の濃度の高いブラックスーツで十分しっかりしたスーツが仕立て上がります。
普段はあまりスーツを着る機会がないという方でも、社会人になったら略礼服は必ず1着は必要なスーツです。
キチンとしたサイズ感のブラックスーツをお求めなら、是非当店にお声がけください!